雑排水、雨水などの処理方法に【自然浸透式】があります。
条例によって自然浸透規制などが設けられている場合もありますので関係機関(都道府県や市町村)での確認が必要です。
面倒なときは地元の建築業者に聞いてみるといいと思います。
構造はとても簡単で庭に穴を掘り、家から出る配水管を接続するだけです。
考え方
一番多く排水をするのはどこかで浸透マスの大きさを決める。
ほとんどの場合は「お風呂」が一度に排出する量が多いのでお風呂の排水量を考慮するといいと思います。
たとえば200リットルの湯船がある場合、お湯を捨てるとき一気に排水してもオーバーフローしない程度の容量200リットル以上のマスであれば最低限問題ありません。
ただし浸透するのに時間がかかるところであれば、お風呂の排水だけで一杯になってしまうので余裕があると尚いいのではないでしょうか。
さらに汚泥が蓄積されるので余裕のある深さが必要です。
いずれ汚泥が溜まったら汲み取りが必要となることになります。
汚泥を少しでも蓄積させないために、排水にはごみを混入させないなど気を使ったほうが長く快適に利用できるコツです。ごみを混入させないことで臭気の予防にもなります。ごみが蓄積されなければほとんどメンテナンスの必要もありません。
浸透マスに使用するものは何でもかまいません。
コンクリートマス、ドラム缶
底は浸透しやすい構造にしましょう。
砂、砂利などを敷き詰める
オーバーフローしてしまったときに備えてオーバーフロー用の配管も必要です。
最終処理としてオーバーフロー配水管は下水や側溝へ
また、より綺麗な水に戻して自然に返そうと思ったら、浸透マスを2段3段と通して排出するとクリーンな水が自然に帰ります。この場合は1段目の浸透マスは沈殿タイプにすれば良いのではないでしょうか。