薪ストーブの知識

薪ストーブは北欧や北米など寒さの厳しい地域で多く使われており、そのため薪ストーブメーカーも種類も豊富なため日本にもたくさん輸入されています。

輸入品はオーブン機能を備えたものなどもありおしゃれで使用しない夏場でもインテリアとしても抜群です。

薪ストーブは輸入品の本格的な薪ストーブもありますが、ホームセンターなどで冬場に流通する廉価版の薪ストーブや鉄板ストーブ(ひょうたん型、時計型、ルンペン)などがあります。

価格は輸入ストーブで20~30万円から100万円オーバーのものまで、鉄板ストーブだと1980円くらいからと大きな違いがあります。
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最近ではホームセンターでも安価な鋳物のストーブを取り扱うようになりました。これも輸入物ですが製造国は例のあの国です。

ホームセンターにある鋳物ストーブは3~4万円ほどと手の届きやすい価格です。
本格輸入ストーブとホームセンターの鋳物ストーブの違いは二次燃焼室がなかったり鋳物の質がそれなりだったりと安いだけのことはあります。

二次燃焼室の必要性は出来るだけ燃焼効率を高め、排出されるガスをクリーンにするための構造です。これは排ガス規制の厳しい国で普及したものです。

しかし高価な輸入ストーブでなくともホームセンターの廉価版ストーブでも十分に楽しめます。さらに最近では廉価版の高級タイプも出回ってきました。

薪ストーブの設置方法としては、新築時にレンガなどを積み上げて建物の一部として煙道を作る方法があります。
北海道などで良く見られる集合煙道もこの類で各部屋の煙突を接続して利用します。
最近はFF式のストーブが普及したため集合タイプの煙突を屋根の上に見ることも少なくなりました。

煙突にも複数種類があり高価な輸入ストーブでは断熱2重煙突を固定設置するタイプが多いです。
電気などを使わない薪ストーブは自然対流だけで燃焼します。そのため煙突は非常に重要でストーブ本体よりも煙突に気を使わないとせっかくの立派なストーブも燃えない厄介者になりかねません。

煙突の原則は真上直線です。曲がるほど、横に伸びるほど排気効率が悪化します。煙はまっすぐ上にあがるのため少しでも遮らないことが大切です。

どうしても曲がりが必要な場所に設置する場合でも最低限で押さえましょう。部屋を暖めるためと思って横引きを長くしてもいけません。それは危険な設置方法です。

吸い込みの良好な薪ストーブは着火がスムーズで、焚き口を開放しても煙が逆流してこない、煤が溜まりにくくガラスがあるストーブは曇らないということになります。

また煙突の設置不良は火災などに直接つながるので十分気をつける必要があります。既存の住宅に取り付けたり新築で設置を考えている場合は専門店に相談するなどしたほうが無難です。もちろんDIYでも可能ですが知識を身につけてから設計しましょう。

価格は本格輸入ストーブと2重煙突の組み合わせでは70万円~以上は考えておいたほうがいいでしょう。ホームセンターの廉価版鋳物ストーブだと5万円~と言ったところでしょうか。

安いから悪いということはありません。設置には気をつけて薪ストーブを楽しみましょう。

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